『性』を抑圧されすぎた日本社会

今日、ツイッターをみていたら知り合いの画家のかたからこんな報告が上がっていました。上野ステーションギャラリーからNGが出てしまった…一体どこが駄目なんだ… https://t.co/7WmfiHYzxq— 川田 龍 Ryo KAWADA (@_Ryokawada) 2016年10月12日上野ステーション…

真摯に生きた証として、与えられたギフト。

東日本大震災がおきた2011年、わたしは大学三年生だった。数々の混乱が人々を不安に追い込むなか、石巻市へボランティアに行った。2011年の6月のことだ。 …ああ、そうだ。 これは石巻市から帰ってきてから描いた絵だ。気持ちの整理がつかず、これは捨ててし…

生き続けること、必ず死ぬこと、そして魂はどこにいくのかということ。

このブログの題名は《ポリアモリー、倫理、愛について》というものですが、びっくりするくらいポリアモリーについては触れていません。なぜかといえば、このテーマはあえて触れずとも通奏低音のようにすべての記事に関係している。と思っているから。補足す…

平成世代の芸術家のリアリティ。

いわゆる《芸術家》とは、美術作品を作ってそれを売り、生計を立てる人のことをさすのが一般的だ。しかし、学生時代のわたしにとっては、その芸術家的活動そのものにリアリティを感じられなかった。 そもそも、自分が売り手である以上、買い手の目線を意識し…

東京で生き続けるということ。

死後の世界の概念として天国や地獄があるが、日本全国、津々浦々に天国も地獄もある、とわたしは思う。総武線の中で、怒りとストレスが限界を越えて叫びだす女性。人の往来が激しい地下鉄通路で、整然とダンボールハウスに身を包むホームレス。国会図書館で…

何一つしてあげられなかったけれど。

今日は、昨年亡くなった友人の絵を観に、埼玉県立近代美術館へ行きました。絵を観終わって外に出ると、とても綺麗な月が空に浮かんでいた。ああ…、1日が終わろうとしている。あなたはベネチアで野宿をしちゃうくらい奔放なところがあったけど、暗闇の中から…

今日は本音を少し。

深夜の2時。 わたしは台所で煙草をふかしながら、8年ぶんの自分の作品と、こつこつ書きためてきた拙い文章をまとめた作品集のチェックをしている。率直な感想としては、まさにわたしという人間そのものがよく表れている、と思った。「なんて軽率で、打算的で…

続・世界史とわたしと美容の仕事

(前回の記事はこちら↓)そのような考えの上ではじめた美容の仕事。日々の仕事のなかでわたしがもっとも大切にしているのは、《人をただ外見的に美しくするのではなく、美を通して自尊心を手に入れてもらえるように誘導すること》だ。 自尊心を育むのに、「わ…

世界史とわたしと美容の仕事。

わたしが生まれたのは1989年。 世界史と照らし合わせてみると、ソ連が崩壊する2年前である。もちろんソ連崩壊の様子をリアルタイムで覚えているわけはないが、数年前に読んだ本の中で印象深いエピソードがあったので紹介したい。1991年、ソ連崩壊直前のサン…

「わたしは悪くない。」

わたしの好きな画家、アントニオ・ロペスの作品の一つに、皮を剥いだ食用のうさぎの肉塊の絵がある。https://www.google.co.jp/search?q=antonio+lopez+rabbit&client=safari&hl=ja-jp&prmd=ivmn&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiygPnnhb7PAhVKlZQKHX…

素晴らしい表現者が素晴らしい人格者になり得ない理由。

わたしは能鑑賞が大好きです。でもこの趣味、同世代で共有できることがあまりない。ちょっと理解するには勉強が必要だし、エンタメとしては渋すぎることが問題なのかなあ…。なので、能を一緒に観に行ってくれる友人か恋人がほしいと常々思っている。この本は…

朝の目覚め。真っ白な天井をみて、ベッドから降りられないあなたのために。

今年は2016年。わたしは27歳になっている。 同い年の友達が2人死んで一年が経った。先生と助手さんが死んで五年が経った。父が死んで十年が経った。わたしが思い描いていた未来の多くは、彼らがいなくなって永遠に手の届かない幻になって消えた。 それでも、…

《美しい自分》のゆくえ

本当に久々に描いた人物画が(なんとなく)完成した。ずっと昔から、絵を描くと自体には1ミリも興味ない。上手くなりたくもないし、こんな絵を描きたいという理想もない。誰かの手に渡ってほしいとも思わないし、絵をお金に変換したいとも思わん。わたしが火葬…

大切な人の笑顔と泣き顔の記憶。

今日は母校である芸大の近くに用事があったので、帰りに夏休みの大学に入ってみた。人がほとんどいなくて、雨の音が気持ちいい。わたしは絵画を専攻していたので、いつもいた場所は絵画棟というところだ。絵画棟には、入ってすぐのところに憩いの場的なベン…

サンローランとうたかたの日々。そして文学青年の先輩の思い出。

今日は、大好きな映画である【SAINT LAURENT 】をみていました。 イヴ・サンローランといえば言わずと知れた20世紀後半の天才デザイナー。 その繊細さゆえに、麻薬に手を出したり愛人を作ったりして、彼はほぼ崩壊していたわけです。 『彼が彼でいるために払…

「投薬治療をするってのは、このクソみたいな世界でどうにか生き抜くために薬物中毒になることなんだ」

最近、ちょっとだけ食べ物を口にしただけなのにグワーっとだるくなってぶっ倒れそうになる。 もしや、これって低血糖症ってやつだろうか? 食べたら食べたで仕事にならないし、かといって食べなければ死ぬので、困っている。 めまい、動機、不整脈、手の震え…

能とロスコの作品は似ている。

西洋美術の歴史のなかでも、偉大な作家として名を残しているマーク・ロスコ。 対して、650年以上の歴史がある日本の伝統芸能・能。 一見すると共通点が見当たらない気がする2つの芸術。 ですがどちらも、かなり濃厚に《死者》の気配がするという意味で似通…

カプーアの作品と《縁側》ってすごく似てる気がした。

わたしはもう7年前から屋外で絵を描く習慣があるんですが、この間、未だかつてなく新鮮な体験をしました。 いま絵を描いている場所には縁側があって、そこから景色を描いてたんです。 で、ある日、雨が急に降ってきて、風も強いから絵は雨に濡れてしなしなに…

ここでわたしと、本当に大切なことを話そう。

今日は、自分の店にモデルを呼んで久々に人物画を描いた!例の、芸大油の一年生の女の子。 2人っきりで6時間ほど時間を過ごす中で、わたしも彼女もまあよく喋った。 ずっとずっと喋ってて、彼女のパーソナリティを汲みながら絵を描いて、おお…気がつけばヘ…

テーマとコンセプトの違い、言えますか?

今日は、ひょんなことで繋がった芸大油画一年生の女の子がわたしの家を訪ねてくれた。 久々に若い世代の子から大学の話をきいたのですが、相変わらず 【テーマとコンセプトの違い】 を学生が理解できないままに作品を作ってしまっている。という問題が挙げら…

【「社会」と「普通」ーアートからいちばん遠いところにあった二つの言葉】

鷲田清一さんの新刊、『素手のふるまい アートがさぐる〈未知の社会性〉』。 www.kinokuniya.co.jp まだ序盤しか読んでないけど名著なのは間違いないので、気になった部分を抜粋しておきます。 --------------------(以外抜粋) 「社会」と「普通」は、アート…

暴力を芸術に昇華するという愛情。

世の中には、『特定の誰か』を愛することができない心の持ち主がいる。 そんな人は、他人を暴力で傷つけてしまいそうな自分を恐れていて、どうにか暴力以外でその衝動を押さえ込んで生きている。 それが、例えば絵を描くことだったりする。 --------------- …

『弱者』を多角的に捉えてみる。

『自分の弱さを自分が肯定してしまったらもう生きられない』 という不安に支配されてた時代がようやく終わり、 『別に弱いままでも生きていけるんだ!』 ということに気がつくことができた2016年。 ある意味で、わたしは相当な強さを手に入れたのかもしれな…

病んでる人は病んでる自分を全面に出して仕事をしてほしい。

今日は珍しく、わたしの仕事のお話をさせてください。 わたしは芸大を卒業してから美容の世界で修行をはじめ、1年半ほど前に自分のサロン『インピース』をオープンしました。 店のブログとホームページ↓ ameblo.jp inpeace-salon.com 勤め人だったのは2年…

『自殺する運命を背負って生まれる人もいる。』わたしを救ってくれた恩師のことば

わたしが高校生になり、芸大を目指しはじめて最初に油絵を教えてくれた先生は牧師の息子でした。 わたしは当時ミッションスクールに通っていたので、たまたま自分の先生がキリスト教徒だと知ってとても驚いた。 いつも飄々とした雰囲気で、愛想笑いはしない…

ポリアモリーって究極の個人主義?

わたしは生家の家族とあまり仲がよくありません。 ただ、仲が良くないだけで悪いわけではない。お互いにお互いの考えや生活には干渉しない、ある意味気楽な関係です。 そこまで『家』に縛られていないので、全体主義で家族の絆を重視する日本にしては珍しい…

【マーク・ロスコの作品と、『赦し合い』の対話】

『私は人間の根源的な感情を表現することにしか興味はありません。悲劇、恍惚、運命といった感情です。 そして、私の絵に向かい合った時に泣き崩れる人々が多くいるという事実からも、私がそのような人間の根源的感情を伝えているのだということがわかります…

【絵を〈描く〉ことも〈見る〉ことも禁じてきた民の〈美術をめぐる静かな闘争〉】

【ユダヤ人と近代美術ー絵を〈描く〉ことも〈見る〉ことも禁じてきた民の〈美術をめぐる静かな闘争〉】 おおう、こんなにも、いまわたしの知りたい内容の本が他にあるだろうか! わたしはずっと、アートを観るときに作家と宗教の関係性を最も気にしています…

なんで『マイノリティ』という言葉をつかうのか。

先日、ポリアモリーを実践している友人にこんなメッセージをもらった。 簡潔にいえば、『自分のことをマイノリティと分類するのに違和感がある』という話。 それはわたしもすごく同意した。 だって、ポリアモリーの性質や関係というのは自分のなかから自然に…

【嫉妬心】が欠如しているわたしの心。

今日は嫉妬心について書いていこうと思います。 主に恋愛に関する嫉妬についてなのですが、実はわたし、ほとんど嫉妬という感情を味わったことなく生きてきました。 ただ、例外として10年ほど前に嫉妬心のようなものを感じる恋愛をしていたのですが、いま思…