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『性』を抑圧されすぎた日本社会

今日、ツイッターをみていたら知り合いの画家のかたからこんな報告が上がっていました。

上野ステーションギャラリーとは、上野駅にあるちょっとした展示スペースです。特に入場料などもないため、駅ナカを歩いている最中に思いがけず絵が見れる。という空間。

で、この絵が展示禁止になったのは何故なのかわたしには分かりません。
別にいやらしい表現をしているわけでもないし、性器だって描かれていない。とても静謐で、どちらかといえば静物画のような印象さえ受ける人物画です。

モチーフとして人体を用いているだけで、全く卑猥ではない。
それなのに何故、上野ステーションギャラリーの担当者は『ダメ』と言ったのでしょう?

わたしはこの出来事を受け、
『日本社会における性の歪みっぷりも凄まじい段階にきているな。』
と、驚きを隠せませんでした。

社会のなかで性を抑圧しすぎるとどんどん人間が病んでいきます。

日本が、海外に比べ青年雑誌やエロ広告が過剰に日常に溶け込んでいるのも、その抑圧の裏返しといえます。

常日頃から性を抑圧されすぎた人々は、二次元やインターネットの世界にそのはけ口を求める…
そう考えると、わたしたちの暮らしている日本は非常に病んだ国だといえる。


お、そうだ。ここで性と社会について考えるのにとっておきの一冊をご紹介しましょう。

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%80%AB%E5%AD%A6-%E3%80%8C%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%9D%82%E7%88%AA-%E7%9C%9F%E5%90%BE/dp/4334038735

わたしはこの本を読んで初めて知ったのですが、

昔は年に一度の祭りの日のみ、配偶者以外との性交が許されている地域がたくさんあったそうです。
なぜそんな日を設けていたのかというと、『性的な息抜きがないと、社会生活を健全に営み続けることができなくなってしまうから。』

一見不道徳に思える行いでさえ、より良い日常生活を維持するためには黙認し、利用する。

そのことの大切さを、昔の人はよく理解してたのですね。


このように、ダイレクトに性を解放することを社会全体が認めるのは、現代の日本では難しい。というか無理。
なにせ、歌舞伎役者の不倫でさえマスコミに叩かれるような時代ですから…。

(歌舞伎役者に不倫をさせないで、どうやってあのズブズブな人間模様の舞台を演じれというのでしょうね。
わたしは、文化を継承するために不倫を黙認する、という姿勢もある程度維持すべきだと思っています。というか、そもそも第三者が口を出すことではないですよ。)

性的な問題だけでなくとも、広義にわたって『人間が生きていくための息抜き』を担保してるのが芸術の役割のはずなのに。

今回の絵のアクシデントをはじめ、最近の日本社会は過剰に道徳観念に縛られすぎていて、自身の首を絞めているように見えてなりせん。