わたしは人間が大好きだ。だけど自分のことは嫌いだ。

ちょっと興味深い記事があったので引用。 

レズビアンよりもバイシェクシャルの女性の方が摂食問題・うつ症状が深刻で、性的少数派のイベントに参加せず、差別感覚が強い。

http://m.jpubhealth.oxfordjournals.org/content/early/2015/01/07/pubmed.fdu105

 

わたし、このブログでも初期のころにやんわり触れたかと思いますが、バイセクシャルです。

 

なのでこの記事をよんで、自分のメンタルの弱さがどこから来ているのかが証明されたように感じ、ちょっと安心した。

 

…時々不思議な気持ちになるんですよね、『どうしてわたしは男性も女性も好きになるんだろう?』

 

この感性の起源はどこにあるのか。

 

それが知りたくて、ゲイ・レズ・バイトランスジェンダーなど、さまざま人たちとの交流を通して考えてきた。

 

で、一つ直感的に思うのは、『ゲイよりもレズよりも、バイの人のほうが自己否定に苛まれている確率が高い。』ということだった。

 

ゲイやレズの人というのは、『幼少期のころ、気がついたときから同性が好きだった。』という。

そのことにおいて様々な社会からの圧力などはあるのでしょうが、『生まれつきそうなんだから、しょうがないじゃん!』と、認める勇気を持てたら彼らはとても強い。

 

自分が生まれ持った性質をうまく肯定しながら生きる。

わたしの周りには、そんな同性愛者の方が多く、そのスカッとした覚悟に尊敬の念さえ抱いているのです。

 

 

一方、わたしをはじめバイセクシャルの人はどうだろう?

 

わたしはセクシャルマイノリティであるにも関わらず、結婚しているし子供もいるから世間から強い批判や差別を受けたことがない。

 

そう、『表向きは』とても上手く社会での地位を獲得してしまったので、世間からのイメージと自分自身のイメージが乖離している。そこに一抹の気持ち悪さがある。

 

そしてもう一つは、『人間であることそのもの』への強烈な自己否定。

 

わたしがなぜ男とも女とも寝てきたのかといえば、それは『人間の可能性を極限まで押し広げて生きたい!』と思っているから。

 

男性であるとか女性であるとか、そんな大前提を取り払って『その人そのもの』を愛してみたい。

 

昔から、そんな『極度に純粋な愛』を目指して生きてきたわたしにとって、性別で恋愛対象を決めること自体がもはや差別行為、罪なのです。

(※そんなこと言い出したら、誰かを特別視する『恋愛』自体が罪になってしまうんですけどね。そこについては、とりあえず棚上げでお願いしたい。)

 

 

…だけど、現実に色々な恋愛をしていれば分かります。

どんなに純粋なものを追い求めたとしても、自分が想定した『確実に美しい愛』などどこにも存在しないことを。

 

利害関係・駆け引き・甘え・依存・打算・嫉妬・支配欲…

 

相手が男であろうと女であろうと、それらの美しくない人間臭い感情がどこかで芽吹いて育つ。

わたしはいつも、それが我慢ならなくて相手を遠ざけたり、自分を責めたり、傷つけたりしてきました。

(その結果が、冒頭に紹介した記事にあるような摂食障害鬱病です。わたしも程度は軽めですが、度々食事ができなくなったり自殺願望が膨らむことがある。)

 

そう、わたしは、自分が欲望の塊である人間だということを認めたくない。

 

こんな美しくない感情を持って生きるくらいなら、いっそ死んだほうがマシなのでは?

 

という、かなりこじらせまくった中二病ぶりをアラサーになっても発揮しているのですね。全く困ったものです。。

 

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わたしは大学生のころから、かなり執拗に植物の絵を描き続けています。

 

若いころは、なぜ自分がそんなに植物に惹かれるのか分からなかった。

けれど、いまなら手に取るように分かる。

 

『人間は、性別が分かれているが故に不完全な生き物に成り下がった。

だけど、植物は違う。

何をされても不平を不満も言わない彼らは、まさに両性具有の天使!そして、あまりに完全な存在。

わたしは、次に生まれ変わるなら絶対に植物になるんだ。』

 

…と。まあ、こんなところでしょうか。

 

わたしは自分の欲望が憎くて仕方がない。

 

わたしの欲のせいで、沢山の人を傷つける。

 

『わたしがわたしとして生きているだけで、これからどれだけの人を傷つけることになるんだろう??』

 

そんな苦しみの中で、ふと植物をみる。そして絵として描き留める。

 

その瞬間だけは、来世で植物になった自分の姿を想像して、酔いしれて、この世の一切の苦痛から解放されるのです。

 

そう、わたしは絵を描くことに依存し、芸術と自然に全てを委ねて生きている。

だって、そうしないと生きてゆけないのですから。

 

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(…だけどそれでも。

 

人間の営みの全て。

愛することであったりセックスすることであったり、理性的であり同時に感情的であること自体がとても芸術的だなと思う。

 

なんだかんだ、わたしは人間が大好きなんだ。

 

だけどどうしても、自分のことだけは嫌いだ。)