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ボリス・ヴィアンと多和田葉子

最近仲良くしてくれてる人が現代文学に詳しく、すっかり文学や詩に魅了されてしまった!特に多和田葉子さんの小説はすごかったーー

 

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十代のころ、わたしの中に小説家は『ボリス・ヴィアン』しかいなかった。

『日々の泡』を読んで、これが小説というものなんだ…と衝撃を受けてから、彼以上の小説家は存在しないだろうと勝手に思って、小説を読まなくなった。

 

あれから10年以上経ち、この本を手にとって最初のページを読んだら、まるでボリスが日本人として生まれ変わり、原発のことを幻想的に書いてくれてるような、時空のねじれにクラクラしたものです。多和田さんは本当にすごい。

 

…というより、小説や詩はすごいなあ。


『個人の主観で築かれた、道理の通らない偏った世界に勝るリアリティはない。』そのことを真正面から突きつけてくるかんじ。本当にシリアスで緊張感のある生き方。

 

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小説を読みふけってると、ふと、絵の面白さってなんだったかなあ?と考える。

 

小説家や詩人が自由に空を飛べる鳥なら、画家はせいぜい地面を這い回るトカゲかもしれない。

どんなにすばしっこくても前足後足は地面から逃れられない。だからこそ紙とかキャンバスとか絵の具と友達になれたのかもしれないし。。(でもトカゲだって夢は見れる。)

 

わたしが未だにしつこく絵を描いてるのは、きっとこの地面にまだまだ未練があるからなんだろうなと思う。

(どんなに望んでも、鳥瞰図はわたしには描けないだろうなあ。)