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好きな人を 思い出す夜は

 

大好きだった 人のことを考えて

たくさん たくさん 泣く夜に。

 

むかし  好きだった 人のことを思い出して

 

もう 死んでしまった

 

ということを すっかり忘れてしまってた。

 

薄暗い 小さな 森のような 場所を見ると

「大好きだった人が 歩いてくるんじゃないか」と

ぼうぜんと 立ち尽くす。

 

そのまま 目を閉じると

まだ わたしたちが 同じ世界にいた景色が フラッシュバック。

 

自分を信じていなかった 若い時のわたしは

「大好きな人のことを とても愛している」

ということに 気づいていなかった。

 

「なんて バカ な子」

「救いようのない 根性なし」

 

弱いわたしは

大好きな人の前に立つと

いつも 言葉が詰まり

いうべきことがなんなのか 分からずに

つまらないことしか言えない

 

そんな自分が 大嫌いで

 

だけど それでも

 

目を合わせるだけで

時が止まったような 感覚になる

 

「そんな人がこの世にどれだけいるかって?」

考えてみたら すぐ分かることだ

 

「わたしはこの人を愛してる 」

ということを。

 

どんどん 歳を重ねていく わたし

いつまでも 歳をとらない 大好きな人

 

あなたとの距離が どんどん遠く

離れてしまうことが ほんとうに寂しくて

 

ただただ わたしは

あなたが 歩いてくるかもしれない

薄暗い森を 思い描いて

 

静かに 静かに

涙の中に 堕ちて眠るんだ。